令和2年2月10日、練馬区議会では第1回定例会が開かれ、児童虐待やまちづくり問題など重要議題が討議された。
池尻成二議員は、石神井公園駅南口の再開発について、地域住民から強い反対意見が上がっていることを指摘した。彼は、都市計画審議会ですでに厳しい批判を受けているのにも関わらず、区が超高層ビルの建設を進める姿勢を異様であると述べ、「このような変化が将来のまちづくりに適しているのか」の考えを問うた。彼はまた、「公園通りや庁舎通りの道路拡幅計画の見直し」について、生活幹線道路の廃止が地権者に与える影響を懸念し、「その基準は何か」とも質した。
さらに、障害者支援について、福祉部長の中田淳氏は、地域での自然な共生を実現するため、障害児やその家族への支援の拡充が必要だと強調した。「居宅訪問型児童発達支援と保育所等訪問支援が4月からスタートする」とし、障害者支援のシステムを訴えた。
また、前川燿男区長は、地域を sanakuteの強化が進むべきと訴え、「多様な支援を充実させていく」ことを約束した。
NHK受信料についても、多くの質問が寄せられた。議員たちから「受信料免除申請書に放送受信契約が含まれ、問題が生じている」との指摘があり、総務部長は「適正な手続きと区民の権利保護に努めています」と述べた。
議論は次第に、災害時の対応にも焦点を当て、「区民が必要な情報を正確かつ迅速に提供する体制を整える」との声が上がった。練馬区は、集団避難所における妊婦や産後早期の母子への配慮を示し、助産師の派遣など心身のケアを充実させる計画を説明した。
本定例会では、様々な課題が浮き彫りになり、今後の対応に期待が寄せられる。特に、まちづくりや福祉政策、そして同時に求められる透明な情報提供と区民の安全確保が重要なテーマとして取り上げられた。