令和4年3月15日、練馬区議会は第1回定例会を開催し、重要な議案が可決された。
特に注目が集まったのは、練馬区国民健康保険条例の一部改正である。議案第39号に関しては、医療費の上昇に伴い、40歳以上の場合、保険料が17万1,380円となることが議論された。坂尻まさゆき議員(日本共産党練馬区議団)は、保険料の値上げが区民の生活を圧迫し、特に低所得者層への負担が重大であると反対の意見を述べた。
一方、佐藤力議員(練馬区議自由民主党)は、今回の改正が中間所得層の負担軽減につながることを強調した。全世代型の社会保障制度構築の一環として、子どもの均等割額の軽減が重要であるとの意見が挙がった。
また、上石神井北小学校の校舎等改築工事に関連する議案も可決された。これにより教育環境の整備が期待される。これに関しては、企画総務委員会の笠原こうぞう議員が契約の必要性を説明し、全会一致で承認されたことが評価されている。
さらに、教育職員の勤務条件に関する条例改正も承認された。これには不妊治療のための休暇導入が含まれており、わが国の働き方における重要な一歩と見る向きもある。高橋拓也財務部長は、この改正が職員の働きやすさに寄与することを期待している。
日程第29では、三次救急医療機関の整備を求める陳情が取り上げられ、区民からの強い要望が寄せられた。うすい民男議員(医療・病院整備等特別委員会)は、この整備が区民の安心につながると強調した。今後、医療機関との協議が進められることが期待されている。
議会は全体的に肯定的な姿勢を示し、今後の医療や教育施策の充実に向けた議論の深化を求める声が上がった。議案の可決は区民生活への影響が大きく、各議員の意見が注目される。議会を通じて得られた意見や要望は、今後更なる政策に反映される見込みである。