令和2年12月1日、練馬区議会において、重要な議題が多く議論される定例会が開催された。
区長の前川燿男氏は、核兵器廃絶について言及し、核兵器禁止条約の発効を求める声が増えていると指摘した。区は、非核都市宣言に基づき、国に対し早期の署名・批准を求める姿勢を強調し、国際的な平和の重要性を訴えた。
新型コロナウイルス対策に関する質疑も多く、特に医療体制の強化や検査体制の拡充が求められる中で、区の対策の現状について説明がなされた。税収の減少など財政的な課題が浮き彫りになる中、区民生活を守るためにも迅速な支援策の実施が急務であると強調された。
また、介護保険制度に関しては、制度の持続可能性について懸念が表明され、特に要介護認定者が増加する中での制度運営が課題とされている。区長は、必要な支援を継続するための財政計画に取り組む意向を示し、改善策を講じる姿勢を伝えた。
性暴力の被害者支援についても詳しい議論が行われ、特定非営利活動法人性暴力救援センターとの連携強化が求められた。区では、この問題に対する意識を高め、サポート体制を継続的に拡充することを約束した。
最後に、としまえん跡地の活用に関する質問が交わされた。区としては、地域の防災機能を維持しつつ、文化やスポーツの拠点となるような活用方法を検討する方針を示した。市民の意見を反映しながら今後のプランを具体化していく必要性が強調された。
外環道工事の進捗に関しても言及があり、工事に伴う安全対策、周辺への配慮が不可欠であるとの認識が示された。事業関係者にも慎重な対応を求めながら、区民の安全を守る必要があると強調した。