令和6年9月11日に開催された練馬区議会の定例会では、今日的な課題が多くの議員から提起された。
水上明子議員(練馬区議会日本維新の会)が中心となり、ウェルビーイングや生活困窮者支援について発言した。特にウェルビーイングの重要性が強調され、その概念は幸福や充足感を涵養するものであるとの認識が示された。
また、生活困窮者への就労支援において、内面的成長を促す支援が必要であるとし、コンサルティングやコーチングなどのアプローチを提案。彼女は自身の経験を踏まえて、「環境の整備だけではなく、本人が成長することが本来の支援である」と述べた。
児童相談所についても重要な問い合わせがなされ、心理的虐待の急増や繰り返される相談の現状が報告された。山田かずよし議員は、再度の相談や支援を受けている家庭の状況から、真の支援が何であるかを議論した。教育長は、地域におけるきめ細かい支援の必要性を訴えた。
心の健康診断に関しても質問があった。議員たちは、心身の健康を守るために、年に一度のメンタルチェックを行うべきだと主張した。これは、練馬区だけでなく日本全体での重要課題であり、背景に潜む問題を深掘りすることが求められている。
アニメを活用した施策についても言及があった。特に練馬区はアニメ制作において存在感を持っているため、その資源を地域振興に結びつけるべく、区広報を利用する提案があった。
公園など緑地に関する質問では、区内における自然環境の重要性が再確認された。区は新たな機能を持つ公園整備の提案や、地域住民の意見を尊重した公園設計の視点を強調した。
教育や子育て環境の向上にもしっかりとした方策が求められている。特に子育てのひろばや一時預かり事業の充実については、需要が高まっていることが認識されており、対応策の拡充が期待されている。
議員たちは最後に、台風や地震など災害時の対策についても言及し、今後の普及啓発活動の重要性を訴えた。