令和3年11月26日、練馬区議会は第4回定例会を開会した。
出席議員は47名で、議事日程には39件の議案が上程された。この中には、新型コロナウイルス感染症への対策や経済支援に関連する重要な法案が含まれている。
議会の冒頭で、前川燿男区長は新型コロナウイルス感染症による区内の感染者数が1万7,079人に達したことを報告し、102名の死者が出たことに対する哀悼の意を示した。区長は、国内の感染者が大幅に減少した一方で、海外では再拡大の兆しが見えており、警戒が必要だと強調した。
区は、感染症に対する対応を進め、医療提供体制の強化を図るため、保健所の人員を増やす方針を立てている。また、ICTを活用した自宅療養者の健康状態の把握や、医療提供体制を強化するための具体的な取り組みについても言及した。
今回の議会では、練馬区職員の勤務時間や休日、休暇に関する条例の一部改正が議題に挙げられた。これは、緊急事態において職員が夜間勤務を可能にするためのもので、新たな状況に対応するための重要な改正です。また、スポーツ施設や文化公園に関する条例の改正も提案され、利用時間の延長や環境の改善が図られる見込みとなっている。
新型コロナウイルス感染症の影響により、区の財政状況も厳しさを増している中、区はさらなる支援策を模索し、生活困窮者支援のための新たな施策を講じるとしています。特に、教育や福祉の分野での予算配分を見直し、柔軟な対応を検討していることが明らかになりました。
このような背景の中、今回の議案には、具体的な経済支援策や公共施設の運営体制の見直しが含まれており、今後の議論が注視されるところです。区長は「地域の声を聴き、将来につながる施策を重点的に実施する」と述べ、区民との協力を強調しました。議案に対する質疑も行われ、その後、委員会への付託が決定されました。