令和2年5月15日に開かれた医療・病院整備等特別委員会では、地域医療の環境整備や病床確保、新型コロナウイルスに関する対応が議論されました。
委員長の西野こういち氏は、冒頭に新型コロナウイルスの影響で25名の区民が亡くなったことに対し、深い哀悼の意を表明しました。
本委員会では新型コロナウイルスの影響による外来患者数と救急患者数が減少している状況や、練馬光が丘病院での感染拡大、そしてそれに伴う支援策が求められることが強調されました。
具体的には、医療環境整備課長が報告した内容によれば、順天堂練馬病院の入院患者数は昨年度より60名増加した一方、外来患者数は857名減少し、救急患者数も1493名減少したといいます。
この背景には、新型コロナウイルスの影響が挙げられ、特に外来診療において患者数が大きく減少したことが報告されています。
また、委員のしもだ玲氏は、練馬光が丘病院における新型コロナウイルスの猛威と民間病院への支援の必要性について疑問を投げかけました。
医療環境整備課長は、国や東京都が診療報酬の改定や補助を行っているものの、さらなる支援の重要性を認識していると述べました。
次に、病床の確保についての調査研究が行われました。東京都保健医療計画によると、練馬区の基準病床数は増加し、これに伴い新たな病床を増やす努力を続ける必要があります。
感染症対策に関しては、新型コロナウイルスへの対応が主題となりました。
保健予防課長は、国・都の動向などを説明し、緊急事態宣言の影響で新たな患者発生の状況についても報告しました。
また、区はPCR検査センターを設立し、医療従事者への支援や妊婦への利用支援についても説明がありました。
このように、医療・病院整備等特別委員会は、新型コロナウイルス感染症がもたらした影響と、それに対する地域医療の強化や支援策について真剣に議論を進める必要性を再確認する場となりました。
今後、この議論をもとに具体的な対応策を打ち出していくことが期待されます。