令和元年の第2回練馬区定例会が本日、開かれた。
今回の会議では、区政運営に対する所信表明が前川燿男区長により行われ、子ども・子育て支援施策が重視されていることが強調された。区長は、過去数年にわたり増加している保育ニーズに対応するため保育所定員の増加を実現させている。
前川区長によると、現在の保育所定員は1万8,034人と、6,000人以上の増加となっている。待機児童は14人と、過去最少を記録。区は今後も無償化スタートに伴い、来年度に向け私立認可保育所を16か所新設し、定員減少に向け努力する方針が示された。さらに、子どもカフェを開設し、地域の子育てを支援する取り組みも行う。
また、高齢者が住み慣れた地域で生活し続けられるよう、シニア職場体験事業を開始し、地域社会の維持を図る方針を述べた。これにより、ハローワークと連携し高齢者の就職支援を進める。また、地域の介護予防の拠点である街かどケアカフェの拡充も目指しており、今後はイートインスペースの活用を含む新たなスタイルが採用される。
医療体制の整備も重要なアジェンダとなっており、区内の病床数の問題に対して強い懸念を表明。練馬光が丘病院や高野台新病院の開院計画が進行中であり、医療提供体制の充実を図る。さらに、慢性的な人員不足や経済的な圧力についてもコメントがあり、課題に真摯に向き合う必要性が強調された。
この他、議案としては、災害弔慰金の支給に関する条例の改正や、練馬区特別区税条例の改正、廃棄物およびリサイクル推進条例の改正など、多数の議案が審議された。また、新たに選任された副区長の小西將雄氏は、これらの課題に対しさらなる改革が求められる中での役割を果たすことを約束。区長は、今後も区議会と連携し、実効性のある施策を推進する意向を示した。各議案の詳細は今後の審議で明らかにされる予定である。