令和4年9月7日、練馬区議会では第3回定例会が開催され、議長の藤井たかし氏が会議を招集した。
議会は、会期の決定及び各議案の呈示に関する日程を進める。議事進行の際、前川燿男区長は区政についての見解を述べた。特に、コロナ禍の影響や災害対策について触れ、区民の安全を守る重要性を強調した。
また、安倍晋三元首相の哀悼の意を表し、民主主義の堅持の重要性を提起した。区長の発言の中で、特にコロナウイルスの感染状況について詳細な説明が行われた。最新のデータによると、区内の感染者数は14万2383人に達し、その影響で医療機関も逼迫している。
具体的な対策として、自宅療養者への支援が容易に行われていることがアナウンスされた。健康観察や薬剤師による配達サービスも実施され、多くの利用者に対して助けとなっていると説明された。高齢者へのワクチン接種も進められ、これにより多くの感染者が重症化を防いでいるとされている。
次に、令和3年度の各会計決算が報告された。特に、一般会計では歳入は約4,596億9,712万円、歳出は約4,469億3,132万円であった。歳入の構成において、特別区税が重要な役割を果たしているとされ、税収の安定性が求められる状況だと区長は述べた。
議案の一部には、人事に関する重要な改正が含まれている。法改正に基づき、職員の定年や再任用制度、育児休業に関する制度も見直され、その内容は今後議会での審議を経て決定されることになっている。
区民生活に直結する議案も可決され、特に子ども医療費助成の拡大についても確認され、次年度からは対象を高校生まで拡大することが発表された。これは区民からの要望を受けたもので、格段に利便性が向上することが期待されている。
最後に、民主主義の重要性を再確認する形で、卑劣な暴力に屈せず、自由で公正な社会の構築を誓う決議が可決された。この決議は多くの議員が賛同し、今後も地域社会が安心で健全なものになるよう、全員が努力することを表明した。