令和3年6月7日、練馬区議会は第2回定例会を開催した。区長は現状を説明し、特に新型コロナウイルス感染症への対応に重点を置いた。その中で、新型コロナウイルス感染者数が7,038名に達し、68名が亡くなったことに言及し、深い哀悼の意を表明した。
前川燿男区長は、国(政府)の緊急事態宣言や関連措置について説明し、多くの感染者が増加している現状の厳しさを強調した。区は、地域医療を守るために独自の対策を講じており、医療機関への通院を除く不要不急の外出自粛を求めている。
また、ワクチン接種体制を強化するため、特別会計を含めた補正予算を約19億8千万円とし、生活困窮者への支援体制も強化したと報告した。具体的には、高齢者や障害者向けに介護サービスの強化や自宅療養者の支援策を新たに確保することが目的に据えられた。
子育て施策に関しても、2021年度の施策で待機児童ゼロを達成したことが報告された。さらに、新しい保育体制の構築や学童クラブの定員拡大により、引き続き子育て世帯を支援していく方針が示された。
高齢者支援を強化するため、特別養護老人ホームなどの新規開設や医療・介護複合施設の設立も計画されている。また、資金繰り支援として、特別貸付の実施状況についても言及された。区内経済活動の支援として、プレミアム付商品券の発行や商店街への感染予防補助金が支給されることも発表された。
最後に、予算特別委員会が設置され、令和3年度の一般会計補正予算案について審議が行われることで、区民生活に直結する重要な課題についての迅速な対応が求められることが確認された。議会は報告や議案を通じ、今後の施策についても多角的に議論を進める意向を示している。