令和4年6月10日午後1時、練馬区議会で第2回定例会が開催された。
本定例会では、一般質問を通じて様々な問題が取り上げられたが、その中でも「災害対策」や「健康施策」、「文化芸術」に関する議論が特に目立った。
西野 こういち議員(練馬区議会公明党)は、新型コロナウイルスの影響や国際情勢の不安定さを背景に、練馬区の災害対策について強い危機感を示した。特に、避難拠点でのを含めた新型コロナウイルス感染症への対策について、区は昨年、避難拠点運営マニュアルを作成したことを強調。しかし、避難者が多く集まると密が発生するおそれがあるため、在宅避難を促す重要性についても言及。さらに、地震に伴う停電リスクに対し、区民への啓発が必要と主張。
文化芸術に関しては、同じく西野議員が練馬区の映像文化のまち構想を推進する施策を暗示し、特に令和5年にはハリー・ポッター・スタジオ施設の完成が待ち望まれている。これは区外から200万人以上の来訪者を見込んでおり、区内の経済活性化にも大いに期待されている。区長の前川 燿男氏は、この好機を逃さず地域活性にどうつなげるかについて慎重に検討していると述べ、区の施策について今後の方針を明らかにした。
また、健康施策には、コロナ禍における「健康二次被害」への対策が不可欠とされる。病床数が少ない練馬区内では、特定健康診査の受診勧奨や糖尿病抑制策の強化が求められている。区はこれまでにも健診周知や受診環境を改善する努力を重ねているが、さらなる受診率向上に向けた施策が必要であると議員らは指摘した。特に、今後の健康維持に向けた取り組みが、国立医療センターとも連携し、地域全体の健康レベル向上につながると期待されている。
自転車等の交通安全のテーマも浮上し、区では交通渋滞や事故防止に向けた取り組みが必要であるとの意見が出た。地元交通ボランティアとの連携や学校での安全教育の充実についても議論され、様々な世代に向けた通行ルールの周知が急務であるとされる。
今後も、議会の活動は区民の声を反映し、全体使ったホリスティックな政策形成へと進化していくことが求められる。