令和5年9月12日に開催された練馬区議会第3回定例会では、さまざまな重要なテーマが取り上げられた。
特に、富田けんじ議員(練馬区議会立憲民主党)は、区の文化芸術施策の重要性を強調した。彼は、福祉と文化芸術は双方を高め合う関係にあると述べ、文化芸術が無限の可能性を秘めており、地域の活性化に寄与することを訴えた。また、彼は新しい美術館の建設が未来の人材を育てるための重要な施策であると主張し、将来的なリーダーの資質を育成するため、区が文化芸術施策に積極的に取り組むことが必要だと訴えた。彼の発言の中で、野見山暁治氏の逝去に触れ、さらに彼の作品や思想の継承に対する具体的な取り組みを求めた。
次に、生成AIの活用についての質疑があった。佐古田充宏企画部長は、区はデジタル化の推進方針を策定し、生成AIの導入を進めていることを報告した。今後、AIによる業務の効率化が期待されているが、同時にリスクも考慮し、そのバランスを取る必要があると強調した。
さらに、高潮や豪雨などの自然災害に対しても、区は新たな防災対策を強化する必要がある。宮下副区長は、区民の防災意識を高めるため、ハザードマップの配布や非常時の行動計画の作成を推進していると述べた。また、地域住民との協力に基づく訓練が行われていることも紹介された。
子育てや教育施策に関する問題も取り上げられ、特に、富田議員は暑さ対策を強化する必要性や、遊具の高温に対する対策を求めた。また、待機児童の問題にも言及し、保育の質を重視する必要があると訴えた。区は、待機児童ゼロを達成したことを報告する一方で、今後も保育の質向上に向けた努力が必要であることを認識していると答弁した。
最終的に、今後の文化芸術施策に関する注目が集まる中、区は区民との協働を深め、地元の文化を活かした取り組みを推進することが期待されている。特に、文化芸術施策の強化により、区民の生活の質を高める努力が求められる。