令和4年の第1回練馬区議会定例会が2月4日、練馬区議会議事堂で開会され、区長の前川燿男氏が所信表明を行った。
冒頭、前川区長は、新型コロナウイルス感染症について言及し、区内の累計感染者数が2万7,862人に達し、103人の方が亡くなったことを報告した。また、オミクロン株の急速な拡大に伴う医療体制の重要性を強調した。前川区長は、引き続き感染防止策の徹底を区民に呼びかけた。
令和4年度当初予算案についての説明では、一般会計予算額が2,912億円となり、昨年度比87億円の増加となることを明らかにした。その中には、特に子育て、高齢者、障害者福祉の推進や病床確保を含め、多様な施策が盛り込まれる。
その後、新型コロナウイルス対策としてのワクチン接種状況も報告された。高齢者の接種率は約95%とされ、練馬区の対策が成果を上げていると述べた。今後も、中高年層への接種をさらに促進する方針が示され、子供への接種も計画されている。
教育及び福祉施策においては、児童虐待対策が引き続き課題とされ、東京都と区の連携を強化する意向が示された。特に、地域の子ども家庭支援センターとの連携強化が重要とされている。
また、医療体制の充実に関しては、区内の医療・介護機能強化を図る計画が共有され、新たな医療機関の設立と充実が進められることが示された。健康づくり及び感染症対応についても、具体的な施策が盛り込まれる。
地域密着型の施策では、南北交通網整備を含む交通インフラ整備が述べられ、特に大江戸線の延伸計画や新道路の整備が進められ、その成果が期待されている。また、整備された公園や緑地空間を活用したコミュニティづくりが進められ、地域住民との協働で行なわれる点にも触れられた。
定例会では、今後の会期中に予算案や施策の詳細が審議され、区民生活向上への具体的な取り組みが期待される。前川区長は、区民との連携を強調し、今後とも区政改革を進める意向を示した。最後に、住民の期待に応えるためにも、引き続きがんばる姿勢を表明した。