令和4年3月3日、練馬区議会において第1回定例会が開催された。
出席した48名の議員は、年次予算に関する重要な議案を審議した。議会では、令和3年度一般会計補正予算や国民健康保険事業会計など複数の議案が一括で提案された。
まず、山内隆夫副区長は令和3年度一般会計補正予算に関し、362億円余の普通交付金が見込まれると説明した。また、新型コロナウイルス感染症対策に要する経費を予算に組み込む考えを示し、区民や事業者への支援を強化する意向を明らかにした。「新型コロナウイルス感染症経費として、自宅療養支援物資の配送などに要する経費を計上した」と述べた。
次に、議案第31号の国民健康保険事業会計補正予算についても言及された。こちらも歳出が増額され、保険給付費などが含まれる見込み。小西將雄副区長は「歳入では国庫支出金や都支出金を増額し、健康保険料を減額する」と強調した。
他にも、教育委員会教育長の給料や勤務条件に関する条例の改正案も審議され、区長、副区長、教育長らの期末手当の引き下げが提案された。これについて「これらの条例改正は、経費削減を目的としている」と説明があった。
その後、採決に入る場面では、つじ誠心議員が動議を提出。「質疑を省略し、直ちに委員会に付託されるようお諮り願います」と発言し、多くの賛同を得て決定した。最後には、ロシアによるウクライナへの侵略に対する抗議決議が提案され、質疑も省略し、原案通りの可決が認められた。議会は、15時前に散会した。