令和6年9月6日、練馬区議会は第3回定例会を開催し、重要な議題が多く取り上げられた。
開会に際し、前川燿男区長は、区政運営に対する所信を述べた。区長は、「私たちの民主主義を守り育てていくことによって、歴史を切り開く」と強調した。また、新型コロナや小児インフルエンザ等の予防接種に関する補正予算案が提示され、47億1,338万円が計上された。
さらに、練馬こども園の拡充が報告された。前川区長によると、過去4年間、待機児童ゼロを継続中とのこと。充実した施策が進められており、私立幼稚園の認定数も増加傾向にある。
区長は、高齢者施策についても言及し、団塊世代全体が後期高齢者となる令和7年に向け、地域包括ケアシステムの確立への取り組みを説明した。大泉学園地域包括支援センターの移転により、その利用が身近になることが期待される。
防災に関して、最近の大地震を受けて、区民には家具の転倒防止や災害備蓄品の確認を呼びかけた。
区の住宅耐震化施策の推進も進展しており、昨年度実績の3倍を超える簡易耐震診断の実施が見込まれているとされた。区民の防災意識が高まっていることを受け、耐震化のさらなる促進が図られる予定だ。
議案第63号から第67号までの決算および特別会計の歳入歳出に関する説明も行われた。副区長の宮下泰昌氏は、全会計の決算総額は4712億4090万円となり、前年より0.9%増加する見込みであると述べた。また、予算執行状況も報告され、健全な財政運営が続いていることが確認された。
最後に、議案の合計25件について区議会には慎重な審議を要請した。区民との対話や意見交換を重視し、今後も良好な地域活性化を目指すると締めくくられた。