令和3年9月15日、練馬区議会で第3回定例会が開催され、新型コロナウイルス感染症に関する様々な課題が議論されました。
特に新型コロナウイルスに関連する一般質問では、石黒たつお議員(練馬区議会未来会議・都民ファーストの会・国民民主党)が、区の医療体制に対する評価と、在宅療養者支援の強化を求めました。新型コロナウイルスとの闘いに関して、区はワクチン接種体制の確立、緊急的な医療体制の充実、生活支援策への取り組みに注力していると述べ、特に医療環境の整備については、酸素ステーションの設置が重要な課題であると強調しました。
議員は、具体的な医療体制の整備に関連して、東京都への要望事項として、医療体制の確保や自宅療養者の支援を挙げ、現実的かつ効果的な対応策を見出す必要性を訴えました。在宅療養者への支援強化としても、往診や救急要請の負担軽減に向けた取り組みを進めるべきだとの意見が寄せられました。
また、妊婦感染対策についても質疑があり、特に妊婦へのワクチン接種の進め方や、医療機関との連携が重要であることが指摘されました。区は、妊婦の優先接種を行い、彼女たちが安心して出産できる環境を整備するための施策を進めていると報告しました。地方としては、リアルタイムで状況に応じた支援策の見直しが求められています。
抗原検査の活用も重要な議題であり、小中学校や幼稚園への抗原検査キットの配布が計画されていることが紹介されました。あわせて、PCR検査の増加も見込まれています。これにより、子どもたちの感染拡大防止策が期待されています。
さらに、経済活動や財政に関する議題では、感染症拡大の影響を受ける区内事業者の支援策をもっと強化する必要があるとの声が挙がりました。特に、特別貸付などによる資金繰り支援が評価される一方で、持続可能な財政運営が求められる状況にあることが報告されました。
最後に、今後の区政として、新型コロナウイルスへの対応だけでなく、災害時における医療体制の強化や、地域包括ケアシステムの構築が重要になってくると議員たちは一致して認識しました。区長である前川燿男氏は、地域の声をしっかりと聴き、着実に施策を進めていくと発言しました。