令和2年12月11日、練馬区議会において、第四回定例会が開かれ、様々な議案が審議された。特に、練馬区の行政財産使用料や資源循環センターの増築に関する議案が主な議題となった。
委員会からの報告では、議案第108号「練馬区行政財産使用料条例の一部を改正する条例」について、使用期間が1日に満たない土地の使用料の設定が報告された。この改正により、適正な使用料の算出が期待されている。議案第115号「練馬区資源循環センター増築工事請負契約」では、不燃ごみ中継施設建設のための契約が承認された。
また、議案第116号と117号では、下石神井小学校の校舎等改築工事に関して契約金額変更が審議され、計画に沿った形で了承を得た。特に議案第118号は、敬老祝品の購入数量確定に伴い、契約金額が変更される内容であった。
議案第120号は、民営化された旧田柄特別養護老人ホーム等の建物を現在の運営主体に無償譲渡する内容で、一部委員から反対の意見が出る場面も見られたが、結果的に原案通り可決された。
その後、日程第8から第16までの指定管理者の指定についても一括審議され、原案通り可決される見込みとなった。これら指定管理者の選定には、地域貢献を重視した事業者が選ばれており、地域の住民サービス向上に寄与することが期待されている。
また、陳情第80号と第86号、多胎児家庭への子育て支援策の拡充についても取り上げられた。陳情の審議では、多胎児家庭への移動支援や支援事業の充実が求められ、理事者からは他自治体の事例やアンケート結果をもとに、今後の支援策の充実を図ると明言された。
一方、議案第111号では、石神井公園駅南地区地区計画変更案についての討論が行われ、一部の議員からの反対意見が強く表明された。この意見の中心には、住民との十分な合意形成がなされていないとの指摘があった。
最後に、区長の前川燿男氏が閉会の挨拶を行い、今後も新型コロナウイルス対策を含む施策の推進について言及し、区民の生活支援の重要性を強調した。