令和2年9月18日、練馬区議会第3回定例会が開かれ、補正予算に関する議案が審議された。
出席議員は50名であり、大きな議題が多数上がった。特に、令和2年度練馬区一般会計補正予算は74億2,448万3,000円という規模で、総予算は3,700億2,320万8,000円に達することが報告された。これは新型コロナウイルス感染症への対応に向けた重要な一手として位置づけられた。
予算特別委員会の上野ひろみ議員は、審査結果を報告し、一般会計、国民健康保険事業会計、介護保険会計の3件すべてを原案通り可決すべきとしたことを強調した。これに対し、池尻成二議員は議案第104号に反対の立場から、詳細な問題提起を行った。
池尻議員は、「緊急事態宣言を受け、区民の生活基盤が脅かされている」と述べた。補正予算の中で、感染拡大防止や医療の充実に割かれる経費が非常に限られていることへの懸念を表明した。さらに、特に自宅療養者への支援が不足しているとの指摘もあった。これに対して他の自治体が先行して取り組んでいる事例を挙げ、練馬区が対応を怠っていると指摘した。
さらに、補正予算に含まれるプレミアム付商品券事業に対しては、区民の多くが恩恵を受けていない現実を示し、その不公平感を問題視した。また、医療機関への支援が限られていることにも言及し、「地域全体の医療体制を見守る視点が欠けている」と強調した。特に精神的な面においても、コロナの影響が大きいことが強調され、今後の議会の役割が重要であるとされた。
結局、議案第104号およびその他の議案は委員長報告通り可決され、議会の目的が達成された。議会が閉じられた後も、練馬区における課題は多く、これからの対応が注目されることになった。