令和3年6月8日に開かれた練馬区議会第2回定例会では、新型コロナウイルスによる対策や区の財政見通し、経済支援についての重要な議題が取り上げられた。
小林みつぐ議員(自由民主党)は、感染症の影響で生じた多くの社会的課題について触れ、特に新型コロナの影響でお亡くなりになった方々に哀悼の意を示し、療養中の人々への配慮を求めた。また、ワクチン接種への期待も述べ、前川燿男区長の対応を評価した。特に昨年度に6回行われた補正予算編成や、区独自の補助金施策が高く評価されている。
その中で、前川区長は、新型コロナウイルスによる財政状況を「非常に厳しい」とし、国や都の財政危機に対する危惧を表明した。加えて、新型コロナがもたらした医療体制の逼迫や、ワクチン接種の緊急対応についても報告があった。区は、個別接種や集団接種を通じて、国の目標を上回るペースでワクチンを接種しているという。
経済対策については、練馬区商店街連合会との連携を強調し、プレミアム付商品券の発行を通じて区内経済の活性化を実施している。小林議員は、商店街支援の重要性を指摘し、昨年度の成功例を挙げつつ、さらなる拡充を求めた。
また、教育環境についても質疑があり、特に感染症による影響が大きくなっている児童生徒へのケアが求められた。特に、学校における対策と今後の教育方針についても議論が交わされた。
さらに、高齢者支援の重要性も強調される中、高齢者の健康維持を目指す施策やコロナ禍での介護支援の強化策が議論された。区は、健康プロジェクトを展開し、高齢者の健康管理に努めている。
議会の締めくくりとして、文化芸術の分野でも新たな取り組みや、地域の魅力を発信する施策について話し合われた。これからも、区民のニーズを踏まえた多様な施策が求められると区長は表明した。
今回の定例会では、練馬区の未来に向けた総合的な支援策や施策強化が求められており、厳しい状況を共に乗り越える姿勢が共有された。