令和3年2月12日、練馬区議会で第1回定例会が開かれ、
新型コロナウイルス対策として重要な議案が可決された。
主要な議題は、令和2年度練馬区一般会計補正予算案である。
この補正予算は、ワクチン接種の実施経費として、
歳出33億6,977万1,000円が計上された。
山内隆夫副区長は、「今回の補正予算は、
新型コロナウイルスワクチン接種を円滑に進めるための
基盤づくりに重要な役割を果たす」と強調した。
接種体制の確立に向け、保健福祉費に
必要な経費を計上し、国が全額負担することを伝えた。
議会では、反対の声も上がった。
やない克子議員は、ワクチンの安全性への不安を訴え、
「慎重に検討すべき」と述べ、
薬事承認が下りる前のワクチン接種には懸念を示した。
一方、賛成の意見も強く、柴田さちこ議員は、
ワクチン接種が感染拡大防止の切り札であるとし、期待を寄せる発言をした。
また、小川こうじ議員は、国と区が連携して
迅速に対応すべきであると述べている。
他の議員も同様に意義を語り、
「区民の健康を守るためには、ワクチン接種が必要」と主張し、
練馬区モデルの取り組みが評価される場面も見られた。
このモデルは、個別接種をメインに
集団接種が補完する形で進める政策である。
最終的に、予算特別委員会の委員報告が承認され、
補正予算は可決された。
これにより、練馬区はワクチン接種体制の整備を進め、
区民の健康と安全の確保に向けた一歩を踏み出した。
この経費は、医療体制の充実に寄与することが期待されている。