令和2年2月7日、練馬区議会にて第1回定例会が開催された。
この会議では、予算編成に関する報告や一般質問が行われ、特に公共施設等総合管理計画の素案や新型コロナウイルス感染症への対応が注目された。
最初に、予算編成についての説明が前川燿男区長から行われた。
「令和2年度の一般会計予算規模は2,827億円で、前年度比約114億円の増加を見込んでいる」と確認し、法人税収の見通しが厳しくなる可能性があることに言及した。
さらに、社会保障に関連する義務的経費の増加について指摘し、「持続可能な行政運営を実現するために、厳しい財政状況のもと、努力を続けなければならない」と強調した。
続いて、有馬豊議員(日本共産党練馬区議団)が公共施設等総合管理計画の素案に関する質問を行った。
「地域施設の統合が進めば、高齢者が不便を感じるのでは?」との懸念を示し、特に避難所機能が重視されることから実行可能性に疑問を呈した。
前川区長は、「区民サービスの向上と持続可能性を両立させるための新たな形を探求している」と応じた。
また、新型コロナウイルス感染症について、保健所長は「健康危機管理対策本部を設置し、全庁で情報提供に努める」と発表した。特に、コールセンターの設置により区民への安心感を与えることが重要とされている。
さらに、情報化基本計画についての質問もあった。批判として、「システム障害が発生した際の対策が曖昧ではないか」と指摘され、総務部長が「今後のシステムの安定化は重要であり、再発防止策に力を入れる」と答えた。
また、女性や多様性に関する扱いを強化するための第5次男女共同参画計画(素案)の提出も話題になり、議員たちはその進捗に期待を示した。特に、ジェンダーギャップの是正に向けた取り組みが求められている。
環境基本計画2020に関連して、温室効果ガスの削減目標に関する発言もあり、「国と協力してさらなる削減目標を掲げる」との回答が得られた。