令和5年9月29日、東京都小平市において、定例市議会が開催された。
本会議では、令和5年度小平市一般会計補正予算等の議案が審議された。
特に注目されたのは、令和5年度小平市一般会計補正予算(第4号)で、歳入歳出をそれぞれ46億20万4,000円を増額し、総額は850億8,122万円に達すると報告された。
小林洋子市長は、「昨年度の決算を基に繰越金を整理し、将来の財政需要を考慮した補正である」と強調した。
また、補正予算における物価高騰対策についても言及された。
財務担当部長の相澤良子氏は、物価高騰の影響を受けた市民支援が必要とし、「補正は必要な項目に予算を計上している」と述べた。
質疑では、具体的な施策内容が問われ、特に防犯カメラ設置の補助率について議論が交わされた。
全会一致で可決された令和5年度小平市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)では、歳入歳出ともに1億5,844万8,000円の増額が見込まれ、歳入総額は186億1,844万8,000円となる。
厚生委員長の幸田昌之氏は、これにより保険事業の運営の安定化が期待できると述べた。
さらに、議案第56号の小平市立保育園等の利用者負担額に関する条例改正が、令和5年10月から第2子以降の無償化を図る内容として承認された。
市に住む700世帯に対する大きな負担軽減策と位置付けられている。
最後に、小平市議会議場の国旗及び市旗掲揚条例についても真剣に議論が行われた。
市議会公明党の賛成、共産党の反対など様々な意見が交わされ、結果、同条例は否決された。
議場での国旗掲揚については、市民の多様な意見を尊重しつつ、慎重な判断が求められているとの見解が示された。
全体として、審議は市民生活に直結する内容が多く、今後の施策に反映されることが期待されている。