小平市議会が開催された令和4年6月9日、様々な議題が取り上げられた。
特に注目されたのは、ヤングケアラーに関する取り組みに関する質疑であった。今年度、小平市において、ヤングケアラーやその状況を理解するための施策が進められることが期待されている。市長の小林洋子氏は、昨年度のアンケート調査をもとに、市内に一定数のヤングケアラーが存在することを認識しており、支援策の充実を目指していると述べた。
また、地域包括支援センターとの連携についても言及され、協力体制の強化が求められた。学校においても、教職員に対するヤングケアラーの理解促進が重要であり、全国的な認知度の向上にも取り組むべきだとの意見が出された。こうした中で、活躍している民間団体との連携にも期待が寄せられている。しかし、含まれるテーマを広げるとともに、その実効性を高めるためには、学校だけでなく地域全体での取り組みが必要と考えられている。
また、生活保護制度の利用促進を図るため、扶養照会の手続き改善が求められた。生活保護申請時において、扶養照会がこれまで障壁となっていたが、その見直しが進められるべきとの意見が出された。同時に、生活困窮者への支援体制の強化が必要であると強調された。これに対し、市の健康福祉部長は、勤務を通じて、正しい情報の周知と相談窓口の活用を促進すると述べた。
加えて、子ども食堂や学習支援といった地域の支援施策についても意見交換が行われ、市としても様々な手段で福祉的支援を展開する考えを示した。生理用品の配布や子どもたちを対象とした健康相談の充実も要望され、女性の健康問題について、市の職員への配慮も重要なテーマであることが指摘された。