令和4年3月25日、小平市全員協議会が開かれ、「まなびの森保育園花小金井」の開園時に予定されていた園庭面積の縮小について議論された。市長の小林洋子氏は、株式会社こどもの森が開園する保育園の面積変更について説明を行い、運営事業者に寄り添う対応が求められたと語った。
会議では、運営事業者が公募時に提案した土地面積が819.27平方メートル、園庭面積が482.50平方メートルであったにもかかわらず、計画とは異なり516.27平方メートルの土地で開園することとなった経緯が詳述された。具体的には、入園内定者が決まる時期である1月24日に市がその変更を報告されたとされ、特に公募選定の公平性や信頼性に疑問が持たれる事態となっている。
子ども家庭部長の伊藤祐子氏は、市が運営事業者に対し、入園内定者への丁寧な説明と、園庭面積の拡張を求める方針を示していることを強調した。運営事業者による今後の進捗報告や、東京都との協議が待たれる状況である。
質疑応答では、議員たちから運営事業者の社会的責任や、契約に基づく責任について鋭い質問が投げかけられた。売却承諾書の拘束力についても言及され、運営事業者が十分な交渉を行ったのかという不安の声が上がった。認可基準を満たしているとの理由から計画が承認されたが、今後の進行状況に関する市民への報告も重要視されている。
また、議員たちは土地取得に向けた具体的な手続きを明確にし、選考過程の透明性を求めた。市としても、今後の運営に影響が出る中で、適切なフォローアップと情報提供を行うことを約束した。市長は運営事業者と緊密に連携し、園庭面積の確保に努めるとともに、保護者や入園内定者への理解を深めながら進行管理を行う必要性を訴えた。
全体を通じて、公募選定の公正性に疑念が残る中で、保護者と子どもたちへの配慮と信頼構築が求められている。今後の対応が注目される。