令和3年3月1日、清瀬市議会第1回定例会が開催され、様々な議案が提案された。
主な議案として、令和3年度の一般会計予算が提出された。予算規模は316億9,800万円で、前年度に比べ20億200万円、率で5.9%の減少となっている。この減少は新型コロナウイルス感染症の影響によるものとされている。
渋谷金太郎市長は、「新型コロナウイルス感染症対策について、全庁を挙げて対応している」と述べ、特にワクチン接種に関しては、医療機関と連携を図りながら円滑に進めていく意向を示した。市長の所信表明では、一般会計予算の厳しい財政状況を説明するとともに、「新庁舎の完成や都市基盤の整備を進め、安全で安心なまちづくりを進めていく」とした。
また、議案第2号「令和3年度清瀬市一般会計予算」や議案第3号「令和3年度清瀬市国民健康保険事業特別会計予算」など、多くの特別会計予算が上程された。特に国民健康保険の予算規模は78億9,500万円で1.4%の減少となっており、被保険者数の減少が影響している。
さらに、議案には教育委員会関連の条例や新たなコミュニティハウス設置条例も含まれており、地域活性化の観点から注目されている。議会では、議案の詳細な説明と審査が続けられる予定。
追悼の意も表され、議長の渋谷けいし議員から故中澤弘行副市長への追悼の辞が述べられた。中澤主副市長の長年の市政への貢献をしのぶ声が上がり、哀悼の意が示された。
一方で、議員提出の意見書も数件上げられており、「中学校における少人数学級の早期実現を求める意見書」や「75歳以上の医療費窓口負担2割導入の撤回を求める意見書」などが議論され、各会派からの意見が交わされることが期待されている。
今後の審査が注視される中、市議会は新型コロナウイルスへの対策を最優先に進める必要があるとの声も高まっている。また、議案の審議結果は市民への影響が大きいため、慎重な議論が求められる。