令和6年8月2日、清瀬市議会第1回臨時会が開催され、議案第49号が可決された。
この議案は、南部地域複合施設新築工事及び中央公園整備工事の請負契約に関するものである。札を引いた結果、菊池建設株式会社が受注した。工事の総費用は、29億3,150万円で、今後の地域発展に寄与することが期待されている。
澁谷桂司市長は、今回の臨時会の開会にあたり、工事請負契約の重要性を強調した。「早期に新施設に着手する必要がございます」と述べ、議会の理解と協力を求めた。
副市長の瀬谷真君は、議案の説明の中で「この工事は、地域住民に対して重要な施設を提供するもので、市全体の活性化に寄与することを意図しています」と発言した。特に新施設には、図書館などが含まれ、地域の文化拠点としての役割が期待されている。
質疑では、佐々木あつ子議員や宮原りえ議員が入札に関する問題提起を行った。佐々木議員は、入札の不落の理由を追求し「建設資材や人件費が高騰しているという理由で、当初の予算が甘かったのか?」と問いかけた。今村広司統括監経営政策部長は「当初の見積もり時にはそこまで高騰を予想できなかった」と回答した。
市側は、国や東京都からの補助金を受ける計画を立てている。また、財源確保のため地方債を活用するとの説明もあった。市はこれによって、できるだけ一般財源の負担を減らす方針を示している。
一方で、中央公園内の列車設置計画についても議論が交わされた。香川やすのり議員は「列車設置に関する詳細な情報を議会に示すべき」と要望した。今村部長は「詳細は改めて説明する」と述べた。
臨時会においては、議会の運営計画や次回の議会運営も含め、多くの議題が議論され、全会一致で議案は可決された。議員たちは市民の期待に応えるため、今後の進捗状況を見守っていく意向を示した。