令和6年3月定例会が開催され、本市の防災体制や図書館の再編に関する重要な議題が検討された。
特に、小西みか議員が指摘した図書館の再編に関しては、現行の図書館サービスが市民にどのように利用されているかが焦点となった。南澤志公教育部長は、図書館サービスの利用状況について、貸出し者数や貸出し点数が減少傾向にあることを示し、特に地域交通の便や市民の生活スタイルの変化が影響していると述べた。具体的には、図書館の開館時間を延長する要望や、電子書籍の提供強化が市民に求められているため、これから新たな図書館サービスの策定を進めていく必要性があるとした。
また、議会の議論では防災体制にも焦点が当たった。小西議員は、発災直後の避難所での受入れ体制について質疑し、特に学校の教職員が避難者にどのように対応するかが問われた。今回、清水靖宏総務部長が発言を通じて、教育委員会に作成された清瀬市立学校防災マニュアルに基づき、各教職員が役割分担して避難者に対する対応を行うことを説明した。特に新型コロナウイルス感染症に対する対応策も重要視されており、体調確認や安全な避難誘導など、多岐にわたる支援体制の必要性が強調された。
さらに、災害ごみの排出場所の確保も重要なテーマとして挙げられた。地域住民の清掃活動や廃棄物処理に関する具体的提案がなされ、特に清瀬市内における一時的なごみの仮置き場の選定や、処理方法についての検討が求められる。清瀬市では、これらの議論を基に今後の方針を決定し、市民生活を守るための備えを強化していく重要性が示された。
これらの議論を踏まえ、議会では、市民参加による図書館や防災施策の推進、地域の特性に応じた支援体制の強化が期待されている。特に、湘南地域との連携や、地域防災体制の体験による学びを促進することで、清瀬市における生活の質の向上が図れると関係者は考えている。