令和元年6月17日、清瀬市議会において重要な議題が取り上げられた。
この会議では、特に「園外保育活動における安全確保」が焦点となった。公明党の西上ただし議員は、滋賀県大津市での痛ましい事故を引き合いに、同様の事案を防ぐための徹底した対策を求めた。市としては、保育園の園長に安全性の点検を促し、専門家や警察官と連携した安全点検を6月から順次実施している。
「保護者からの不安の声は控えめだが、引き続き安全性を重視していく考えです」と、子ども家庭部長の田村晶子氏は強調した。
次に、「通り魔事件防止の取り組み」も議題に上がった。松村光雄総務部長が、清瀬市において重大な通り魔事件は発生していないが、地域見守り事業を強化し、犯罪防止に努める考えを示した。また、子どもの下校時に見守りの声掛けを行う取り組みも実施しているという。地域自主防犯パトロールにも力を入れ、犯罪の発生を未然に防ぐ意識を高めることが求められる。
8050問題・中高年ひきこもり対策も注目された。田村晶子子ども家庭部長は、全体の把握が難しい中、高齢者関連の相談に関して、地域包括支援センターとの連携を強化し、地域での孤立感の解消を図る考えを示した。
さらに、交通安全対策として「下清戸交差点に右折指示信号機の設置」が求められた。佐々木秀貴都市整備部長は、現在の道路幅員では信号機設置が難しいと説明した。信号機設置には、道路の拡幅といった多くの課題が関わり、視覚的な安全確保が必要だと述べた。
財政に関する議題も挙げられた。私道の冠水対策には現行制度の見直しが必要とされ、市には新たな助成制度の創設が提案された。
最後に、「ひまわりフェスティバルとまちの活性化」に関しても議論が行われ、清瀬市の自然環境を生かした地域振興が必要との意見が相次いだ。特に、地域商業の活性化に寄与する施策が求められた。
これらの議論を通じて、参加議員たちは市の安全確保や地域活性化、教育環境の改善など、様々な市民生活に関わる問題を真剣に考える機会となった。市民の安全を守り、今後のまちづくりに寄与するための具体的な策定が期待される。