令和4年3月4日に開催された清瀬市議会第1回定例会では、有意義な議論が行われた。特に高齢者福祉や障害者支援施策、道路行政に関する提案が目立った。
高齢者のスマートフォン普及に関する議題では、デジタルデバイドを解消するための具体的な講座の実施が報告された。矢ヶ崎直美生涯健幸部長は、「シニアしっとく講座」を通じて、実際に需要が高いアプリや操作方法を教育する取り組みが好評だったと述べた。高齢者は災害時にスマートフォンの利用が必要になることが多いため、理解を深めることは重要であるとの意見が共有された。
次に、障害者の社会活動支援についても説明がなされた。市では福祉作業所と連携し、農産物の加工品を製造する取り組みを行っている。福祉に関わる業界と連携した活動は、地域振興や障害者自立にも寄与するため、期待が高まっている。
さらに、農業政策についても質問があり、清瀬市の農業後継者を支援する取り組みが重要視されている。新規就農者育成に加えて、認定農業者への支援についても意見が交わされた。清水ひろなが議員は、スマート農業の普及推進も必要ではないかと提言した。
通学路の安全確保が求められる中、清瀬市では合同点検の実施や交通事故防止に向けた対策が取られている。特に八街市の事故を受けて、教育委員会は通学路の実地調査を行い、改善点を明らかにした。
また、都市計画道路の整備に関する議論も行われた。中清戸線の整備速度や、周辺の用途について質問が上がり、市は一連の都市計画を適切に進める方針を示している。
最後に、今回の議会では、様々な意見が交わされ、新たな課題を明らかにする機会となった。今後も、多様な市民のニーズに応じた政策が展開されることが期待されている。