令和3年6月8日、清瀬市議会は第2回定例会を開催し、様々な案件が審議された。
会議ではまず、議案の提出が行われ、清瀬市の各種条例の改正に関連する議案が多く取り上げられた。特に、市税条例の改正や都市計画税条例の改正が議題に上がり、これらの議案は市の財政運営に大きな影響を及ぼす可能性がある。渋谷金太郎市長は、「これらの改正により、持続可能な財政基盤を築くことが期待される」と述べた。
また、令和3年度一般会計補正予算がいくつか提案され、特に新型コロナウイルス感染症関連の費用が含まれる予算案については、市民からの多くの期待が寄せられている。今村広司統括監企画部長は、補正予算に2億8,241万5,000円が新型コロナウイルス対応のために計上されていることを報告した。新たな施策として、感染症対策物品やPCR検査のための経費が提案されており、さらに市民の安心を確保することが狙いである。
その一環として、保育園や公共施設での感染防止対策の強化策も説明され、今後の取り組みに期待が寄せられる。田村晶子子ども子育て担当部長は、「幼稚園・保育園においても、最大限の感染防止策を講じており、さらなる支援が求められる」と強調した。
議案の中で目を引くのは、清瀬市における新庁舎の建設事業の進捗についても触れられた点だ。渋谷市長は、新庁舎の開庁により行政サービスの向上に寄与することを明言し、市民に対して、より一層効果的なサービス提供が行えるとの見通しを示した。新庁舎は5月6日に開庁しており、「市民の皆さんにとって、使いやすい庁舎を目指していく」と語った。
さらに、11月に開催される東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、市民の支援の重要性が強調され、清瀬市出身のカヌー選手、久保田愛夏選手への期待が表明される場面も見受けられた。市民への呼びかけとして、「オリンピックに向け、清瀬市一丸となって応援していこう」と示唆した。
このように、全体を通じて市の発展と市民の安全に寄与するための取り組みが多く示されたことは、今後の清瀬市の課題解決において重要な指針となることが期待される。議会終了後、全議員が市民の意見を真摯に受け止めることを表明し、引き続き透明性のある行政を進めることを約束した。