令和6年清瀬市議会第3回定例会が始まり、多くの重要な議案が審議されている。
市長の澁谷桂司氏は、最初の行政報告で令和5年度清瀬市一般会計の歳入歳出決算について概要を説明した。歳入総額は382億1,784万円、歳出総額361億909万7,000円で、差引額は21億874万3,000円となっている。
歳入は、大口寄附や市税の増加に支えられたが、国庫支出金の減少が影響を与えた。市税においては、個人市民税や固定資産税が増加しており、前年比で合計6億6,219万7,000円の増加を見込んでいる。一方、国庫支出金は、物価高騰支援金の減少が影響し、減少傾向にある。
議案第50号では、令和5年度清瀬市国民健康保険事業特別会計の決算も審議され、多くの関係者が確認へと動いた。高齢者医療や介護保険特別会計ともに重要な議案であり、議員からさまざまな意見が出された。特に、福祉分野への支援が強調され、市民への直接的な影響が懸念されている。
さらに、令和6年度一般会計の補正予算についても、経済的影響を受けての支援策が盛り込まれた。副市長の瀬谷真氏は、「新たな住民税非課税世帯への支援が計画に含まれており、社会保障の強化を進めていく考えです」と強調した。議員からの質疑でも、他の自治体の動きと比較しながら意見が交わされた。
また、近隣市では臨時議会を開く中で、清瀬市がこのタイミングでどのように対応するのかが注目される。議案が進む中、今後の審議が市民の生活にどのように影響を与えるか、議員一同が意識している様子が伺える。特に、陳情第6号として、地域図書館の廃止に関する考えが問われ、市民の声を代表する形での議論が続いている。
本定例会は今後、活発な議論を通じて清瀬市にとっての重要な決定がなされることが期待されている。多くの市民による見守りが必要とされると同時に、議会の進行を通じて透明性の確保も求められている。