令和元年第2回定例会が東大和市で開催された。
この会議では、計9項目の議題が扱われた。一つの重要な注目事項として、選択的夫婦別姓制度に関する陳情が審議された。合意に至って、議会はこの陳情を採択する運びとなった。
陳情に対する賛成意見は多数寄せられ、市長である尾崎保夫氏もその必要性を強調する意見を表明した。賛成派は、別姓を選択することが個人の自由と権利を尊重することになり、社会が多様化する中で求められる選択肢の一部であると説明した。
議会内では、「実際には、96%もの女性が夫の姓を選ばざるを得なくなっている状況が存在する」といった指摘もあり、現行制度の問題提起が行われた。これに対して反対意見もあり、婚姻による制度の変更が安易な離婚を助長するのではないかという懸念も述べられた。結局、議会はこの意見書を提出することに決定した。
また、市道路線に関するいくつかの議案も審議された。経過報告を行った床鍋義博議員は、現地視察を踏まえた複数の課題を報告し、いずれの議案も原案通り可決されたことを伝えた。
天皇陛下御即位に関する賀詞決議案においては、国民の総意に基づくお祝いの表明が行われ、この件に関しては賛成と反対の両意見が出された。特に、中野志乃夫議員は、天皇制の制度そのものに対する懸念を表明し、重要な政治的議論がなされるべきと指摘した。
米国の未臨界核実験に抗議する決議案も、全議員が提出者となったが、こちらもスムーズに可決される見込みであった。
会議の最後には閉会中の特定事件調査や議員派遣についての議題が終了し、本定例会は午前10時13分に閉会した。