令和6年第1回市議会定例会では、東大和市の発展に向けたさまざまな課題や施策が議論された。特に、子ども達の障害・発達支援に関する内容が目を引く。新たに設置される(仮称)子ども発達支援センターつむぎでは、児童福祉法に基づく支援事業が行われる。このセンターは、地域の多様なニーズに応え、障害のある子ども達が安心して成長できる環境を提供することを目的としている。具体的な事業としては、児童発達支援事業、相談支援事業、保育所等訪問支援事業が実施される。出身であるやまとあけぼの学園から一貫した支援を受けることで、移行期の不安を解消し、家庭の意向に沿ったサービスが提供されることを目指している。
また、地域の保育園や幼稚園における障害のある子どもへの支援状況も検討された。保育士への財政的支援が行われつつ、親子の要望も聴き入れる姿勢が求められている。特別支援学校への就学が一般的な状況下で、地域校の受け入れ体制や相談メカニズムを強化する必要があると強調された。
その上で、特別支援学級と通常学級の交流がどのように進められているかも注目された。周囲の友達との関わりを通じて、障害のある子どもが育つ環境が、他者理解を促進する重要な面であると考えられ、各学校での触れ合いを進める施策が求められている。
介護保険事業についての議論では、現状のサービス充足状況と、今後の人材確保策などが示された。高齢者支援における地域の連携を通じた関係機関との協力関係の強化が再確認される等、地域密着型サービスの重要性も語られた。
また、住民税非課税世帯に対する臨時特別給付金事業の進捗についても報告された。初回の支給が行われ、次回も見込まれているが、手続きが遅れた背景にはシステム改修など難問があった。市民の期待に応える迅速な支給が今後の課題であると認識されている。
このように議会では、特に子どもや高齢者の福祉に関する課題に対して、地域全体で支えるという観点からの施策が多く語られ、社会全体が求める支援体制を構築していくための努力が必要との結論に至った。