令和5年第4回定例会では、各議員から教育、福祉、環境問題や市職員の働き方改革に関する質問が相次ぎ、市長及び教育長が詳細に応じた。
初めに、教育に関する質疑の中で、学校給食についての見直しが議論され、食材費の高騰による影響を受け、給食費の値上げが検討されている。
市は、この際に必要となる給食の質の維持と学校給食費の適正化を同時に模索している状況にある。
例えば、現時点での見直し案として小学生低学年の給食費が670円増加する見込みであるため、保護者の負担増が懸念されるが、教育委員会は丁寧な周知を図る考えがあるとした。
次いで、不登校やひきこもりに関する施策が進行中であり、支援の具体的な取り組みが報告された。校内に設けられたサポートルームが不登校傾向の子どもたちに一定の効果をもたらしており、AI教材を活用した自学自習の仕組みが好評を博しているとのことだ。
また、学校プールにおいては水泳教育が重要な役割を持っていると確認され、地域の子どもたちが安心して遊べる環境づくりが強調された。
加えて、樹木管理について、街路樹や公園の木々が果たす役割に関する議論が行われ、特に街路樹では交通安全と景観維持の観点から厳しく管理されていること、また公園では自然環境の保全と共に、子どもたちの遊びの場を提供する重要性が再確認された。
市としては、樹木の伐採と更新に関して統一的な方針が欠けている現状を受け、今後の検討課題として位置づけていくという意向が示された。
最後に、成年後見制度の利用促進についての質問があり、地域連携ネットワークの整備が進められつつあり、あんしん東大和を通じた相談支援の充実が図られていることが報告された。この取り組みは、今後の権利擁護に期待が寄せられている。
全体を通じて、議会では子どもや地域住民の権利保護及び生活の質向上に向けた具体的な施策が求められている。
市長は、これらの要望を受け、地域社会との連携を強化し、すべての住民が幸せな生活を送れるよう努める旨を強調した。