令和2年第3回東大和市議会定例会が開催され、多くの重要議題が議論された。
焦点となったのは、コロナ感染拡大防止を背景にした予算の活用についてである。陳情者からは、中止となったイベントの予算をコロナ対策に回すことが求められたが、総務委員会によると、不採択となった理由として、財政調整基金の使用には慎重な姿勢が必要との意見が強調された。荒幡伸一総務委員会委員長は「財政調整基金は貴重な資源であり、次年度以降への備えが求められる。」と述べた。
さらに「東大和市子ども・子育て憲章」に関する陳情も取り上げられ、子どもの権利を主軸にした内容への見直しを求める声もあった。同委員会では十分な議論がなされていないとの意見も多く聞かれ、不採択となった。この点について、実川圭子議員は「子供の意見を真摯に受け止める必要がある」と指摘した。
新型コロナウイルス感染症に関しても議論が行われ、報告書の中では市民の不安を解消するための対策が譲れないという旨が読まれた。アナウンス通り、今後も感染者数に関する適切な情報公開が期待されている。
また、本議会では市道路線に関する議案も審議されたが、こちらはすべて原案通りに可決された。床鍋義博建設環境委員会委員長は「道路網の整備は市民生活に不可欠なため、しっかりと進める必要がある。」と強調した。
さらに、女子差別撤廃条約選択議定書の速やかな批准を求める意見書も可決された。これは、国際的な基準に基づいた女性の権利向上を目指すものであり、賛成意見が多く寄せられた。意見を述べた議員は「国際的な基準に対応するためにも、処遇の改善が求められる」と指摘した。
このように東大和市議会では、コロナ禍での市民生活を支える施策が多く取り上げられたことが印象的であり、今後の議会運営に期待が寄せられている。