令和3年第3回東大和市議会定例会が9月6日に開催された。議題には一般質問や重要施策が並べられ、今後の取り組みについての議論が行われた。特に介護施設整備や給食センター跡地の活用、そして春の豪雨対策に対する発言が目立った。
まず、介護施設整備について、尾崎利一議員が国有地と都有地の活用について質問を行った。公共施設等マネジメント課長の遠藤和夫氏は、特別養護老人ホームの整備を考慮している旨を述べた。具体的な候補地として桜が丘の参議院宿舎跡地や東京街道団地を言及したが、後者の条件変更により難航していると説明した。
また、教育長の真如昌美氏からは、給食センター跡地の活用に関して意見が示された。特に民間移行による職員の雇用問題や保護者からの意見について懸念が表明され、民間移行後も安定したサービス提供を確保するために厳正な選定基準を設ける考えが示された。
次に、豪雨対策に関しても議論があった。現在進行中の河川整備において、奈良橋川や空堀川の整備状況について、進展が期待されているとの報告があった。特に、北多摩北部建設事務所からは、浸水防止を目的とした新たな調節池の整備計画が示され、市はさらなる要望を強調している。
さらに、デジタル関連法の議論も行われ、市の個人情報保護に関する取り組みについても報告された。情報管理課長の菊地浩君によれば、個人情報ファイルの取扱い方針が改定され、住民のプライバシーを重視する姿勢が強調された。
こうした一連の議論は、地域社会のニーズと変化に柔軟に対応しながら進められることが求められている。議会は、今後も市民の声を反映させるために迅速かつ適切に行動する意義を確認した。市長の尾崎保夫氏は、東京都への要望や施策の実現に向けた取り組みを強調し、議会での議論を踏まえた今後の展開に期待を寄せた。