令和2年第1回東大和市議会定例会が、3月18日に開催され、複数の議案が審議された。中でも最も注目を集めたのは、一般会計補正予算(第5号)に関する議案だ。
この補正予算は、新型コロナウイルス感染症対策に関連しており、具体的には感染拡大防止のための各種施策に必要な経費を盛り込んでいる。副市長の小島昇公氏は、「補正予算の背景には、市民の健康と安全を守るための施策として、多摩湖駅伝大会の中止や、小中学校の臨時休校を決定したことがある」と述べた。
また、補正予算の中には、手指消毒剤やマスク等の購入に必要な経費も含まれており、これにより市民の安全を確保するための具体的な活動が期待されている。このような予算措置について、二宮由子議員は「非常に重要な取り組みであり、今後も市民の安全を第一に考えた施策を求めていきたい」と語った。
次に、会計年度任用職員に関する条例が審議された。この条例について、尾崎利一議員は「正規職員の採用が進むべきであり、非正規職員の待遇改善が必要だ」と主張し、他の議員からも同様の意見が上がった。教育長の真如昌美氏は「新型コロナウイルスの影響により、現状の市民サービスを維持するための施策を講じていく所存である」と強調した。
さらに、廃棄物処理及び再利用の促進に関する条例も議題となり、家庭廃棄物の指定収集袋の料金改定が話題に上った。森田真一議員は「市民の負担軽減のため、料金を値下げする必要がある」と提案し、注目を集めた。
また、シルバーパスの適用を求める意見書も提出され、高齢者の移動権についての重要性が話し合われた。議員たちは、シルバーパスが公共交通手段に適用されるべきであるとの見解を共有した。
今回の定例会では、教育、福祉、環境に関連する様々な議案が一堂に会し、各議員が市民のために具体的な施策を提案する場となった。市民の生活が新型コロナウイルスの影響を受ける中、議会はその実情に応じた施策を実現できるよう努力していく様子が確認できた。