9月2日、令和2年第3回昭島市議会定例会が行われ、様々な議題が審議された。特に、横田基地の機能強化に対する市民の安全を守るための議論が続いた。市長の臼井伸介氏は、基地の航空機運用に伴う騒音問題が市民に与える影響を考慮し、機能強化に反対の立場を強調した。
具体的には、近年の事故や騒音問題が深刻化しており、多くの市民からの苦情が寄せられている。市では、これ以上の基地機能の強化を反対する姿勢を明確にし、米軍に対する要請活動を続けていく方針を示した。特に、飛行ルートの変化やパラシュート降下訓練といった新たな運用方法が問題視されており、安全対策の徹底を求めている。
この他、熱中症対策として、高齢者や独居高齢者の生活環境の改善が求められている。特に、夏季における高齢者の熱中症予防のため、エアコンの設置支援が急務となっている。現在、市はエアコン設置費用の助成については議論を進めているが、制度の拡充が必要だという意見が多く寄せられている。
また、義務教育における給食費の負担軽減も重要な議題となった。市内では、学校給食費が高額であることから、無償化を求める声が高まっており、都内の他の自治体も無償化を実施していることから、昭島市においても同様の措置が求められている。ただし、これには多額の財源が必要であるため、今後の財政状況を慎重に見極める必要があるとされている。
新型コロナウイルス感染症の影響は依然として続いており、児童・生徒のいる家庭に対する経済的負担の軽減が求められている。市では、経済支援策として就学援助制度の柔軟な対応を検討しており、急変した家計に対し支援を行う方針を示した。