令和2年6月4日に開催された昭島市の建設環境委員協議会で、新型コロナウイルス感染症への対応策が報告された。
特に市が所有する公共施設については、5月31日まで休館されていたが、東京都のガイドラインに基づき、段階的に再開する方針が示された。6月8日からは展示室が再開され、以降のステップにおいて運動施設や図書館も再開される見込みである。
交通対策課長の説明によれば、感染防止策として利用者へのチェックシート作成や名簿の保管が求められる。また、駐輪場利用者の定期利用承認有効期限の延長も決定された。対象は自転車1473件、原動機付自転車9件の1482件である。
続いて、環境課長からは令和元年度の放射能測定結果が報告された。測定された空間放射線や水道水の結果はすべて正常であることが確認されている。特に、市民にとって安心な情報として、その数値が公表されていることが強調された。
また、崩れつつあるごみ処理の現状についても触れられた。令和元年度の家庭ごみは23761.6トン、事業系ごみが6373トンで、合計が30134.6トンと報告された。新型コロナウイルスの影響によりごみの量が増加したとされるが、根本的にはごみ減量化の必要性が改めて認識された。
さらに、次期都市計画マスタープランの策定に向けた意見調査が行われる計画だという。市民向けの無作為抽出調査が実施されており、6月1日時点での回答率は32.5%である。
一方、中神土地区画整理事業については長期化が予想される中で、調査結果を受けた具体的な方針策定に向けた取り組みが行われている。地区ごとの整理や意向調査結果の分析が進められている。
今後の課題として、感染症対策を十分に行いつつも市民生活の質を維持していくことが求められ、各委員からの活発な意見もあった。市長も含め、将来的な取り組みに向けての備えが重要視されていることが確認された。