令和5年6月定例会の最終日が迎えられ、議会では重要な議案がいくつか審議された。
特に、昭島市農業委員会の委員任命に関する議案が13件提出され、いずれも議会の同意を得て可決された。この委員任命は、現委員の任期が7月19日に満了するため、早急な対応が求められていた。
臼井 伸介市長は、「委員たちが農業の発展に貢献できるよう適任の方を任命した」と強調した。この任命により、これまでは男性が中心であった委員会において、初めて3名の女性が選任されたことも注目される。
また、自治功労者2名の表彰案件についても採決が行われた。市長は退任された二名の功績に敬意を表し、長年の貢献に感謝の意を示した。
その後、条例の改正および廃止に関する議案も審議された。特に、昭島市税賦課徴収条例の一部改正については、森林環境税の必要性が話題になった。佐藤 文子議員は「この税の趣旨や必要性を周知し、市民に理解されるよう努力が必要」と発言し、議会でも共感を得ていた。
一方で、陳情第13号の「GLP昭島物流センター建設プロジェクトの白紙撤回について」は、建設環境委員会での審査を経て不採択となった。委員からは「市が推進する事業ではなく、撤回する権限がない」との意見が多く、これにより議会のスタンスが示された形となった。
最後に、議長は「令和5年第2回昭島市議会定例会は終了した。市民の皆様に対し、議会の透明性を保ちながら努力することをお約束します」と述べ、会議は午前9時58分に閉会した。議会の各議員は今後も市民の意見を反映し、より良い施策の実施に努めることを確認していた。