厚生文教委員協議会が令和2年6月3日に開催された。この会議では新型コロナウイルス感染症の対応と各種報告が重点的に議論された。
新型コロナウイルスの影響により、市では公共施設の再開に向けた段階的な計画を立てている。福祉総務課長は、「公共施設は6月8日から段階的に再開する」と述べ、その詳細を説明した。具体的には、ステップ1として文化的、健康的な施設から再開し、段階的に内容を広げていくという。この計画では、「3つの密」を避けることを重視し、利用者に参加者名簿の作成を求めるなどの感染防止策が講じられ、最終的には全ての施設を再開する見込みである。
また、障害者プランの基礎調査が行われ、その結果が報告された。調査は平成元年11月から行われ、主な目的は障害者の生活状況やニーズを把握することにある。課長は、「この調査結果をもとに今後の施策を進めていく」と説明した。調査対象者の約50%から意見を回収しており、特に「障害者の一般企業への就労を促進する」必要が高いという声が目立ったという。
続いて、健康あきしま21計画の策定に向けたアンケート調査結果も発表された。今回は市民の健康実態を把握し、計画に反映させる狙いがあり、調査は昨年11月から12月にかけて行われた。健康課長は「これらの結果を踏まえて、健康増進に向けた施策を推進していく必要がある」と強調した。
さらに、高齢者に対するニーズ調査の結果も報告された。高齢者の約68%が在宅での介護を希望していることが確認され、地域での支援が一層求められている。これに基づき、介護予防施策の充実が図られることになった。
最後に、市立小中学校における授業編制についての状況が報告され、30%を超える生徒が特別支援学級に在籍している。指導課長は、「特別支援体制を充実させる」重要性を強調した。
これらの報告を受け、委員からは多くの意見が寄せられ、行政の対応に対する期待が示された。今後の具体的な施策実施に向けて、さらに積極的な意見交換が求められる。