令和5年9月1日、昭島市議会にて開催された第3回定例会では、地域コミュニティの現状と行政の支援策が議論された。特に、自治会の加入者数が年々減少傾向にあり、同市では今後の自治会活動を支えるための方策が求められている。
自治会の加入者数は、令和元年度の34.9%から令和5年度には31.2%へと減少しており、加入促進のための具体的な取り組みがすすんでいないことが懸念される。市側は、転入者に対する自治会加入の案内や、広報活動を強化するなど、さまざまな支援策を行っているものの、効果的な施策が必要との意見が相次いでいる。特に、祭りの期間中に加入促進アピールを行う絶好の機会があるにもかかわらず、十分な活動が行われていない点も指摘され、今後の改善が期待される。
また、自治会館に関しても、借用地問題が浮上しており、運営の土台が脅かされている。市民からの相談に対し、市は様々な支援を模索しているものの、解決策が見出せていない。
このような中、他の自治会においては、活動報告を行い、加入促進に成功した事例も報告されており、こうした成功事例の横展開が検討されるべきである。
広域なコミュニティの状況に関しても述べられ、SNSを活用した団体が増加していることが報告され、その活動が地域活性化に寄与する可能性が示唆された。さらに、地域の若者や高齢者を対象にした情報発信の強化が必要であることも強調された。
現在の交通状況については、自動車の交通量や自転車の利用状況、歩行者数などが報告され、最近の大規模開発による交通への影響が懸念されている。特に、物流の増加は渋滞の要因となっており、地域住民の移動手段の確保が求められている。市としては、交通インフラの拡充に向けた検討を進めていく必要がある。
この会議を通じて、昭島市の地域コミュニティの現状を踏まえたより具体的な政策の策定が期待されており、今後の議論に注目される。