令和4年3月7日、昭島市議会第1回定例会が開かれ、一般質問が行われた。この中で、様々な議員から新型コロナウイルス感染症、道路清掃、移動支援、読書力向上、そして補聴器の助成に関する問題が提起された。
特に、新型コロナウイルス感染症対策に関しては、馬場保議員が訴えた。彼は、この状況が長期間続いている中で、自宅療養者が急増している現状に深刻な懸念を表明した。彼は多摩立川保健所の体制が限界に達していることを指摘し、自治体が力を合わせて支援を強化する必要があると強調した。また、自宅療養者への支援が求められる中で、食料支援の状況についても質問し、494世帯に対して宅配支援が行われていることが明らかになった。
続いて、補聴器の支給問題についての質問も取り上げられた。奥村博議員は、高齢者の補聴器購入助成事業の必要性を強調した。彼は、東京都内で補助を実施している自治体が増えている事例を示し、昭島市でもこの助成が実施可能であることを訴えた。青柳保健福祉部長は、助成事業の課題を認めつつも、対象者の確認や補助額の設定が難しいと説明した。この中で、三鷹市のように包括補助をうまく活用すれば、昭島市も同様の取組を検討できるのではないかと指摘があった。
この日の議会でも、多くの住民が感じている課題が提起され、多様な意見が交わされた。その中で、現在の時勢に合わせた柔軟な対応と、地域の特性を活かす施策の重要性が再確認された。今後の市の方針が注目される。