令和4年12月8日に開催された厚生文教委員協議会では、国民健康保険や高齢者医療などの運営状況が報告された。
特に注目されたのは、介護保険特別会計の運営状況である。介護福祉課長の説明によれば、令和4年9月末時点の要介護認定者数は5803人で、これは前年度から約0.2%の増加である。
さらに、介護サービス利用者数では居宅サービスが3385人、施設サービスが1000人で、全体の介護サービス利用者数も緩やかに増加傾向にあることが示された。保険給付額も前年同期比350万円の増加が見込まれている。
その一方で、保険料の収納率は現年度分で48.8%、滞納繰越分で13.1%となり、合計で48.0%の状況である。保険福祉部長は今後、国の動向を注視しつつ、地域における支援体制の強化が重要と強調した。
次に、昭島市子ども・若者未来対策推進計画(素案)がパブリックコメントの実施に向け報告された。この計画は令和5年度から令和9年度までの計画であり、子どもの育成支援推進法に基づいている。パブリックコメントの募集は12月16日から令和5年1月16日まで実施される予定である。
市民からの意見の収集が重要視されており、子ども育成課長は広報手段の多様化を図ることも検討中であると述べた。
また、青少年をテーマとした記念事業に関する報告もあり、1月29日に行われるイベントでは、「あいさつ運動推進標語表彰式」が開催される。この年は、青少年と共にあゆむ都市宣言から40年、男女共同参画都市宣言から20年が経過する年度となり、記念講演も企画されている。
いじめや不登校状況に関しては、いじめ認知件数が前年より増加するなどの厳しい現状が報告された。教育現場は、より早期発見と対応を重視しながら取り組んでいる。特に不登校については、学校側での支援体制の充実を図ることが求められる。
最後に、市民会館のネーミングライツの継続と愛称変更についても話題に上がった。フォスター電機が新たに契約を更新し、新愛称は「FOSTERホール」となることが報告された。