令和4年第3回昭島市議会定例会が9月5日に開催され、多岐にわたる議題について議論が交わされました。主要テーマの一つは「地域共生社会の実現」に関連する施策です。
林まい子議員(第14番)は、誰もが住み慣れた地域で自分らしく暮らすための施策に関する質問を提起しました。特に、高齢化が進む中での生活支援体制の見直しや地域包括ケアシステムの構築の重要性を訴えました。市長の臼井伸介氏は、「地域共生社会の実現は、すべてが安心して生き生きと暮らせる地域の基盤であり、支援が必要な方が適切な支援を受けられる仕組みづくりに努めている」と説明しました。
また、「学校給食共同調理場整備事業」に関しても言及がありました。林議員は、アレルギー対応食の提供状況について情報を求めました。学校教育部の高橋功部長は、現在アレルギー対応食を提供している児童数は77名で、今後新調理場では約90名を見込んでいると回答しました。
さらに、横田基地に関連する問題も取り上げられました。青山秀雄議員は、基地周辺での騒音や事故の問題を指摘し、安全対策の徹底を求めました。市は米側に対し赤字経済支援と地域福祉の発展に寄与するよう求めていくとしました。
拝島駅周辺の整備計画については、旧駅舎の活用や周辺住民への情報提供についての意見が交わされました。市長は、「周辺住民の声を反映する形で整備を進め、地域のニーズに応えることが重要だ」と述べました。
一方で、昭島駅北口の大規模開発に関する恐れも指摘されました。この開発計画においては、自然環境や交通問題への配慮が求められるため、適切な対策を講じることが市の課題となっています。市は、開発業者とのコミュニケーションを強化し、地域住民の不安を解消する方針です。
今回の定例会では、地域共生社会や学校給食、大規模開発、基地問題、駅整備など、多くの重要なテーマが取り上げられました。市議会としては、引き続きこれらの課題にしっかりと取り組んでいく姿勢を示していく必要があります。