令和5年9月29日に開催された第3回昭島市議会定例会は、多くの重要議題が審議された。
議事の中で特に注目されたのは、選挙管理委員およびその補充員の選挙である。議長の赤沼泰雄議員が選挙の方法を議題に挙げ、指名推選による進行を確認した。選考の結果、小松豊氏、鈴木陽子氏、長瀬尚子氏、水野和雄氏の4名が選挙管理委員に選任された。
続いて、臼井伸介市長から提案された議案第74号、自治功労者の定めについての説明が行われた。市政に15年以上貢献した吉見清司氏への表彰提案が挙げられた。臼井市長は「その功績は誠に顕著であり、長くその業績をたたえる」と述べ、本議案の賛同を求めた。
その後、令和4年度の各種決算認定が審議された。吉野智之議員が委員長として、一般会計、国民健康保険、介護保険等の6件について一括して報告し、それぞれ賛成多数で認定されることとなった。特に、一般会計の歳入は予想を上回る結果となり、物価高騰に対する市側の迅速な対応が評価されることとなった。
しかし、一部議員からは市民生活を考慮したさらなる支援が求められた。代表して、日本共産党の佐藤文子議員は、「新型コロナウイルスの影響が続いている中で、何を削るか考える市民の声が多く寄せられている」と語り、実際の施策と市民生活の厳しさを指摘した。