令和6年6月14日、昭島市議会定例会が開催され、子どもの安全と環境問題に関する質疑が行われた。
まず、5歳児健診の導入については、多くの議員がその必要性を強調した。特に子どもの成長において、就学前の健診が重要であるとされ、依存的なサポートを求める声が多かった。「5歳児健診の実施に向けて、国の補助金を活用できるのか」と、ひえのたかゆき議員が問いかけ、その実施がさらに広がることが重要であると議論された。
次に、日本版DBSの導入の必要性が取り上げられた。この制度は、性犯罪歴が確認された場合に教育・保育業務に従事させない仕組みで、導入に向けた動きが進む中、市の対応についての意見が交わされた。市としても早急な導入を検討し、子どもたちの安全確保に努める方針が示された。
登下校時の見守り活動についても議論がいた。943名の通学路安全連絡員が登録している現状を踏まえ、地域全体で子どもたちの登校に際し、不安解消につながるよう、さらなる周知や配置の工夫が求められた。特に有事の際には親や地域住民が急遽協力することが推奨された。
環境問題についても審議された。ひえの議員は「ネズミの被害」に関する市民からの相談を共有し、陳情が増えている状況を伝えた。その結果、環境部は今後も実態把握に努め、効果的な対策を検討する重要性を確認した。
さらに、再生可能エネルギーの利用促進と廃食油の回収事業についても言及された。飯塚市の事例を参考にし、昭島市も市民と連携しながら廃油の活用を推進し、資源の有効活用を図る方向性が示された。これにより、温室効果ガスの削減と共に、市民の意識の醸成につなげる計画が進行している。
整備とともに、今後も質の高い施策の実施が重要であると確認され、さらなる市民参加の促進が求められた。議会の意見は、多岐にわたる問題に対し総じて早急な対応を促すものであり、特に子どもたちの安全確保と社会環境の改善についての切実なニーズが反映された会議であった。