令和5年第1回昭島市議会臨時会が1月11日に開催された。
この会議では、議会運営委員会の報告に基づいて会期が決定され、また議案第1号についての質疑が行われた。
議案第1号は、昭島市学校給食共同調理場整備工事(電気設備工事)に関する請負契約が主な議題であった。契約金額は3億6410万円で、請負先は中央電設株式会社東京支店であると説明された。
山口朝子総務部長は、今回の契約が複数回の入札を経て成立したことを伝えた。特に、前回入札では技術者不足を理由に辞退した業者があったことが影響したという。
質疑の場では、林まい子議員が調理場の整備基本計画を踏まえ、特に食育施設としての役割について質問した。この調理場には会議室や見学通路が設けられ、市民の利用も見込まれていると高橋功学校教育部長が回答した。更に、最大で50名程度の人数が集えるとしており、地域の食育活動への貢献が期待されている。
また、食物アレルギー対応についての具体的な対応策についても意見が交わされた。高橋学校教育部長は、アレルギー対応給食専用調理室の整備について、今後の具体的な計画を示し、調理室の温度と湿度についても管理体制を整える旨を述べた。
青山秀雄議員は、旧調理場の劣悪な労働環境の改善が期待されると指摘した。新しい給食調理場では、25度以下での調理が行われ、より良い環境での業務を目指すとしている。
質疑応答の後、議案は即決で承認された。議会運営委員会の報告通り、本臨時会の会期は1日と定められ、全日程は無事に終了した。
この新しい共同調理場は、地域の学校給食をより良いものへと進化させる重要な施設であり、市民からの注目が集まる。