令和4年6月22日、昭島市の総務委員協議会にて、昭島市民球場の愛称変更が報告された。新しい愛称は「S&D昭島スタジアム」となる予定であり、変更日は2022年7月1日である。
愛称変更の背景には、ネーミングライツパートナーの組織再編がある。これまでの「ネッツ多摩昭島スタジアム」から、提携先がネッツトヨタ多摩株式会社からS&D多摩ホールディングス株式会社に変更されるためである。行政経営担当課長の説明によると、この変更はすでに昭島市ネーミングライツ検討委員会で承認済みであるとのことだ。
この変更に関して、一部委員からは市民の親しみを考慮し、愛称変更をできるだけ避けるべきとの意見があった。特に、佐藤文子委員は「名称が変わるということは市民にとって馴染みが浅くなることが懸念される」と強調した。
加えて、青山秀雄委員も同様の懸念を示し、頻繁な名称変更が好ましくないと指摘。市長の臼井伸介氏は、社名変更は避けられない事情であるとの理解を求めた。同氏は、名称変更に伴う市民へのインフォメーションを徹底する意向を示した。
佐藤委員の質問に対し、行政経営担当課長は選定された愛称候補は一つのみであって、他の候補は存在しないと回答した。委員会内での議論でも異議は出ず、計画が進められた。なお、命名権料は年額150万円で、令和8年3月までの契約期間には変更がないとされた。
名称変更の周知方法については、広報あきしまなどを通じて市民に情報を提供する計画だ。SP課長は、名称変更の背景を説明する情報も提供する方針であることを述べた。市民の関心は、愛称の意味についても向けられており、事情を詳細に知った上での理解促進が期待される。