令和2年第3回昭島市議会定例会での一般質問が行われ、主に子育てや女性支援、オンライン申請に関する薀蓄が交わされました。議員らは、新型コロナウイルスの影響を受けた市民生活への配慮を主題に取り上げ、特に支援の必要性が高まる中、昭島市の今後の対応について意見を求めました。
まず、オンライン申請に関する議論がありました。市長は、「今後、行政手続のデジタル化を進める必要がある」と述べ、特に定額給付金の申請においてはオンライン申請が低迷したことを指摘しました。提供されたデータによれば、約2,126件の申請があったものの、全体の約4%という非常に低い数字でした。これに対し、市の職員はマイナンバーカードの普及とシステム構築の重要性を強調しました。また、オンライン申請を利用した世帯数は数件にとどまったため、今後の制度改善と普及促進に向けた努力が求められています。
次に、生活困窮・ひとり親世帯への学習支援や、待機児童解消に向けた計画が議題に上がりました。特に、議員からは1歳児の待機児童問題が指摘され、需要に応じた柔軟な対応が必要であるとの意見が述べられました。市は既存の保育施設を利用した解消策を講じている一方で、新たな支援策の策定が求められています。特に、教育的支援が求められる中で、家庭訪問型の学習支援については、積極的な導入が期待されています。
ショートステイ事業についても議論があり、議員は健全育成・支援策の必要性を訴えました。現在の制度では12歳以下の子どもを対象としており、変更や改善が望まれる点に触れられました。また、他市で実施されている里親を活用したショートステイ事業も検討すべきとの声が上がり、幅広い年齢層への対応が必要とされています。
水ブランディングの一環としてのじゃぶじゃぶ池設置の可能性についても意見が交わされ、昭島市ならではの景観資源を活かした子育て支援の場を整えることが期待されています。公園遊具の選定やインクルーシブ公園の考案についても同様に重要視され、今後の計画策定において柔軟な対応が求められています。
このように新型コロナウイルスの影響を受けつつ、昭島市では市民生活への配慮を表明し、実効性のある支援策を模索していることが伺えました。今後の具体的な施策の進捗には引き続き注目が集まると考えられます。