令和5年3月の定例会で行われた一般質問では、昭島市長の臼井伸介氏が玉川上水の保全と再生についての重要性を改めて強調した。
玉川上水は、1654年に開通し、当時の先進技術を駆使した歴史的価値のある用水路である。現在、その流域は市民にとっての大切な自然環境として愛されており、平成15年には国指定の史跡に認定されている。臼井市長は、「水と緑が育むまち」を昭島市のビジョンに掲げており、玉川上水を未来に繋ぐため、都や国との連携によってその保全策を進める意向を示した。
また、渡辺純也議員は、「玉川上水」の認識について、教育の一環として学校での勉強会が必要であることを提案した。議会でも玉川上水の重要性についての意見が飛び交い、市の広報活動やデジタルアーカイブスを活用し、地域資源としての認識を高める努力を続ける必要がある。
次に、保育サービスに関する質問が約束された。送迎車両に関して、保護者が利用する場合の駐車スペースの不足を問題視し、行政からの支援需要が高い。滝瀬子ども家庭部長は、自動車以外での送迎を推奨する方針を示したが、現状では支援策の整備が難しいことを認め、調査研究を進める意向を表明した。
高齢者に関連する項目では、帯状疱疹ワクチン接種の助成についての議論がなされ、東京都の助成制度を活用しながら、市独自の助成創設について検討する方針が示された。これにより、予防接種を受けたいが負担が大きい高齢者の支援が期待される。
市民にとって、健康で快適な生活を送るためには、さらなる支援策や市の姿勢が重要となる。特に、高齢者の歯科健診の充実が求められ、多くの高齢者にとって口腔ケアは健康維持に不可欠である。市の今後の対応が注目される。